TRPG考察

視線の違い(4)

前回のエントリ(ストーリーテリング重視の卓で「理想の展開」が食い違った場合、どう収拾すべきか?)が問題提起レベルに止まり、具体策には殆ど触れてなかったので、少しだけ話を発展させてみます。 セッションを破綻させるようなイメージのズレを予防する…

視線の違い(5)

……うわ、いちばん肝心なコトを書き忘れてました。 ガチガチの吟遊詩人プレイはさておき、プレイ中にPLのアイデアを取り込んでストーリーを改変していく場合、イメージの食い違いや対立を完全に「予防」することは不可能。というか不毛です。なぜなら、予想と…

視線の違い(3)

ちなみにPC間の展開希望がバッティングした時の具体策として、「コロッセオン」2回目では「ダイス目勝負(フェイト使用可)で勝者の言い分どおりに話が動く」という手法を用いてみました。 GMとしては気に入ったやり方だったんですが、後から話を聞いたら当…

視線の違い(2)

さて本題。 TRPGを遊ぶ時は、卓全体において「何を主眼に置いてプレイするのか」という方向性がある程度一致している必要があります。大雑把に分けると「友人知人同士、ダベリの延長で気楽に遊ぶ(TRPGは肴)」のか、「戦闘・探索をメインに置いてシビアなゲ…

視線の違い(1)

ログが晒される前に、反省という名の言い訳を追加〜(笑)。 土曜のセッションを見直してみたら、自分が「あの卓で要求されていた”シーフ”の役割」に対して無頓着すぎたのがマズかったんだなあ、と気付きました。 探索・戦闘ゲームの側面を重視したアリアン卓…

何を選ばせるか?という”選択”

さてさて、ここから本題。 ようやく「ストーリーテリング」を「ゲーム」として遊ぶためのポイントが見えてきました。それは「物語志向のセッションでは、流れを堰き止めるような障害は少ないほど良い」「GMの想定した”正解”と一致しなければ話が進まないよう…

「お手軽な物語作成ツール」の罠?

……で。前項の「はいてないオンセ」と対照的だったのが、「GM日記」さんの「きっとこう思って、こう行動するに違いない」で紹介されていた2chスレの報告例。 NPCの行動を自分に都合よく解釈するのも、GMがPCの感情や反応を勝手に既定してしまうのも、根本的…

蛇足:「ゲーム性」って何なんだろう?

で。改めて最近の自分たちがやってるセッションを振り返ると、あまりにもスムーズに話が進んでいるので一見「ゲーム性が乏しい」ように感じられるんじゃないかなあ?と思います*1。 ここで言う「ゲーム性」とは、PLの前に障害を配置して「どうやって突破しよ…

エンディングから始めよう

電話で最近のオンセを振り返っていたら出てきた話題を、とりあえず殴り書きで。シーン制に慣れていなかった頃は、PLが「キャラクターの視点や立場・利害」に縛られ、ストーリー全体から俯瞰した「メタ視点」からシーンを捉えるという意識が薄かったので、展…

で、戦闘バランスとデータ修正の件について。

「GM日記」さんの記事「改竄とバランス調整 いつの時点でするべきか」と、それにまつわる反応を読んでいて考えたことを。自分はPCの設定を基にしてキャンペーンを組むことが多いので、「PCに死なれたら困る」というのが本音だったりします。GMとしては戦略(…