「お手軽な物語作成ツール」の罠?

……で。前項の「はいてないオンセ」と対照的だったのが、「GM日記」さんの「きっとこう思って、こう行動するに違いない」で紹介されていた2chスレの報告例。
NPCの行動を自分に都合よく解釈するのも、GMがPCの感情や反応を勝手に既定してしまうのも、根本的には同じだと思います。つまりTRPGのストーリーは参加者全員の擦り合わせによって形成される」ことを忘れ(あるいは最初から認識せず)、自分の希望や都合だけをゴリ押しするから、不興を買うわけで。
少しばかり毒の入った物言いになりますが、TRPGは「クリエイター願望」を持つ人間にとって最も安直な物語作成ツールなんですよね。吟遊詩人的なGMは「PCの自由意志を取り入れる気がないのなら小説でも書いてろ」と言われることが多いんですが、自力で「”読める”作品」を完成させるだけの力量や根気がないからTRPGという媒体に走る(※ただし自覚的にではなく、おそらく無意識に)という人も相当数いるんじゃないかなあ?と思ってしまうんです。独演会モードのPLも同様。
少なくとも「TRPGは”一次創作の安易な代用品”ではない」「場の流れや空気を無視して自分の希望だけが都合よく通ることはありえない」という点を押さえるだけで、そうそう変なことは起こらないはずなんですけどねえ。


……あ、書き忘れてました。

貴方は他のPCやNPCを見て「きっとこう思って、こう行動するに違いない」と感じたことはありませんか? 感じたとき、貴方ならどうしますか?


他人のPCが(設定や普段の行動に照らして)「らしくない」行動を取った場合、それが本来のキャラを破壊するようなものだと感じたら、プレイヤー視点で指摘します。最終的にどうするかは相手任せ。
ただ自分の経験上だと、「キャラクターの性格に忠実に行動した」結果生じるトラブルの方が圧倒的に多かったので、PCの言動に違和感を覚えて口出しする機会はほとんど無かったような。

NPCに関しては、そうすることで話が面白くなるのであれば乗っ取り発言を試みることもあります。むしろ自分がGMの時にNPCジャックされることの方が多いですけど(笑)。