アリアンロッドとクラスチェンジとプレイ環境の話。

転職ネタが出たので、ちょっとした戯言を。


アリアンロッドを始めたての頃、クラスチェンジに必要な成長点があまりに安すぎるので「キャラ立てを無視してスキル欲しさのためだけにホイホイ転職する人が増えるのは嫌だな」と首をひねっていたら、FEARゲーをやりこんでる友人に「もっと気楽に考えたほうがいいですよ」みたいなことを言われた覚えがあります。別にクラスチェンジだけで生き様が大きく変わるわけじゃなく、たとえば「冒険者仲間から戦いのコツや有用な技術を教えてもらった」程度の理由づけでも構わないそうな。
それから何度かセッション経験を積むうちに「さほど目くじらを立てるようなものでもないな」と軽く流せるようになったんですが、こんな風に気楽に考えられるのは自分が「同一キャラ持ち込み」と縁遠い遊び方をしているからかもしれません。
……というのも。外部からの経験点持込を禁じているキャンペーン卓(参加メンバーは固定)や、PL全員が一定の下駄成長点でキャラメイクを行うワンオフ卓では、クラスチェンジの10点が意外とバカにならないこともあって「無闇に転職するキャラ」は大して多くありません*1
また、CL5〜6以上になれば確かに「転職による自動取得スキル獲得」は破格の強さをもたらしますが、キャンペーンの場合なら参加者全員が「転職込みでバランスを再構築する」方向に動くので、よっぽど空気を読めない人でもいない限りは何とかなってしまうものなんですよねえ。


面倒なのは、アリアンロッドの正規ルールで認められている「成長点やキャラの持ち出し・持ち込み」が積極活用されるとあっけなくバランス崩壊すること。転職に必要な数十点は、1回のセッションであっさり稼げてしまうし。レベル差やパーティーバランス・キャラの相性や立ち位置などを総合的に考えれば、「同一キャラの持ち込み育成や使い回し自体が今のTRPGと合わないんじゃないか?」という説も。
この辺り、コンベンションなど不特定多数の参加者が集まる場ではどう遊ばれてるのか少々気になります。オンセの場合、「自動取得目当ての転職」を危険視してハウスルールで弱体化させている人は、持ち込み自由の環境に所属している場合が多いようですが……正直、レベル差を放置して廃プレイ有利が変わらないようなら焼け石に水という気も。
まあ自分が関わってない環境にツッコミ入れても仕方ないので、この話は適当に切り上げます。(笑)


話を最初に戻すと。割り切ったつもりでいたのに、結局自分は「クラスチェンジ」と「キャラクタープレイ」の繋がりを気にしちゃってますね。まあそれも悪くないかな、と。


(※10月20日追記)


このエントリだけ読むと、論調が一貫してないように見えますね(苦笑)。
つまり「前項で書いたようにデータ優先のクラスチェンジをしておいて後で反省するくらいなら、最初っから昔のようにキャライメージやロールプレイと結びつけて遊んだ方がいい」と思った、ということです。
実際、この部分については仲間も同様に「いい意味で古い」タイプのようで。レンジャーに転職して冒険者としての柔軟性を増したラーエル、バードとセージのスキルを併せ持つことでパーティーの知恵袋兼軍師としての風格を高めたハーミイ、そして第5話の過去シーンで「1レベルでウォーリアからサムライに転職し、《ボルテクスアタック》が封印された理由」を完璧に演じきったリンディナル……と、それぞれクラスチェンジをロールプレイに取り入れてくれています♪

*1:去年やった上級クラスキャラ使用セッションでは、1人で8回転職したツワモノもいましたが……サポート役に徹してくれていました。また、「そもそも下積み無しの下駄履きで高レベル環境を遊ぶこと自体がバランスおかしい」という結論に。