更新情報:アリアンロッドRPG「#アスフォデルの巫女」A組のオンセログを掲載しました。

改めて、GMならびに参加者の皆さんお疲れ様でした〜♪
今日は「同一シナリオ&ハンドアウトに対する複数の回答」という観点から簡単な注釈を。


GMの言葉を借りると、2組のセッションは「静のA組、動のB組」として好対照な結果になりました。A組はメタ視点からPLが意識的かつ自発的にシーンを構築し、PCの台詞だけでなく客観描写も多用した情緒的な傾向の強いセッション。B組はどちらかといえばPLがGMの提示した流れに素直に乗り、主観的・直接的なロールプレイで話を盛り上げたセッション。GMが意図した「想い出を作る」というテーマも、A組ではPT全員の友情物語という要素が色濃く、B組では恋愛要素が強く出ている……といった具合です。
PLの特性から見れば普段と逆になってますが(特にA卓は「オゼロンの魔術師」を意識してメタプレイ色を強めに打ち出したとのこと)、PC自体のコンセプトや性格もPLのプレイスタイルに影響を与えるんですね。なかなか興味深いです。
各卓オススメのハイライトは、A組ではPL発案によって追加されたフィオナとユーシスの婚約シーン、B組では戦場ですね。


シナリオ構成は、「いきなりクライマックスフェイズの対決場面からスタート。回想シーンで時代を追って想い出を作りながら、合間にクライマックスの会話進展やマスターシーンによる裏事情の暴露*1を織り交ぜていく」というスタイル。「シーン制セッションの可能性追究」にこだわったというGM発言に違わず、大河ドラマ的なうねりを持つキャンペーンのような長編単発シナリオとして非常に楽しめました♪
本編と並行して語られたマスターシーンには、PL全員が驚愕。オンセでの情報公開テクニックとして、非常に優れていたと思います。


(※以下、シナリオ構造に絡んだネタバレを含むので保護色反転します。)


なお、A/Bどちらの卓でも冒頭の対決ムードと「回想シーンによって明かされた事実」によるPCの態度変化に若干の矛盾が生じましたが、結果的には各クライマックスシーンの整合性よりも過去からの大局的なストーリーラインを重視した選択になりました。GMが非公開情報によるサプライズやライブ感を重視したという事情もあるので、この辺りは大目に見て下さいね。>読者の皆さん

*1:個人的には、後から振り返ってみて『ひぐらしく頃に』のTIPSとよく似た演出技法だと思いました。GMがプレイしたかどうかは分からないけど、たぶん偶然の一致。