PC枠の意義と応用

「役柄」分担というキーワードで、上のエントリと並行して考えていたネタを。


「PC4や5でもPC1的な活躍をしてもいいのでは?」という風に、PC枠による束縛を嫌う意見を時々見かけます。これには半分賛成、半分反対です。
PC枠は「各PCの立ち位置と役柄を単純化し、差別化することで行動指針を明確にする」「同一シナリオに対して異なるアプローチ手段を提示し、セッションに厚みを生み出す」「各PCに見せ場を分配する」ことを意図したギミックである、と自分は考えます。これに沿うような形での逸脱はOKですが、PC枠制度の良さを殺してしまうような逸脱はNGかと。


たとえば、PC1のために用意されていたヒロインや見せ場をPC4が奪ってしまった場合。PC1が自分なりにセッションへの接点を持ち、活躍できているなら問題はありませんが、そうでなければPC1はストーリー的に無意味な存在と化してしまいます。特にPC1が不慣れなPLである場合、PL4はPC1の「役柄」を侵害するのは避けて、PC1が活躍できるようバックアップした方が良いと思います。
逆に支障の無い変更としては、「PL4が思うようにストーリーへ入っていけないので、PC4の仇敵を登場させることによりPC4を”二人目のPC1”的存在に繰り上げ、話の中心に引き込む」ようなケースが考えられます。
要するに、PC枠の遵守や逸脱自体よりも、役柄変化や見せ場に対する配慮の方が重要だということ。


今のところPC枠制度は「役柄の単純化」を重視して各キャラ固定のまま運用する場合が多いようですが、仮にルールギミックとして組み込むならば……アルシャードでパーソナルクエストを譲渡・交換するような感じになるんでしょうか?