ロールプレイの道標(2):キャラクターと物語の融合

前回のエントリではテキトーに済ませた項目3「物語」*1について、簡単に補足。
ハンドアウトワンオフセッションでは「特定のシナリオに合わせて専用キャラクターを作る」という手法、キャンペーンでは「PCの設定をGMがシナリオに組み込んでストーリーをオーダーメイドする」という手法が多用されますが、そこまで不可分ではなくてもシナリオとキャラクターに関連性を持たせることはできます。
GMがシナリオ内に普遍的・抽象的なキーワードやテーマを盛り込み、それに対して各PCが自分なりの考え方や反応を示すという奴。コンベンション派のGMにはお馴染みのテクニックでしょう。
キーワードは「譲れない願い」や「誓い」「約束」、「親しき者の死」など、誰にとっても他人事ではないようなものが良いでしょう。このテーマを今回予告やNPCの問いかけ、リドルなどで明示し、解釈や討論の機会を作ることで、設定的に直接関わりの無い事件に対してもPCが「当事者」的な姿勢で臨んでくれるはずです。
また、GMがテーマを明示していなくても、PLが自発的にキーワードやテーマを拾い出して具体化し、物語に意味を上書きしていくこともできます。意識しすぎると毎回クドい説教話になってしまう恐れもありますが、セッション進行が淡白で物足りないと思ったら一味加えてみてはいかがでしょう?

*1:「環境」だと包括的すぎてピンとこないので「物語」に言い換えました