シーン運用あれこれ。(昨日の続き)

昨日の雑記の補足。*1


考えてみたら、「リアルタイム進行の舞台劇」に喩えたのも思い違いの原因だったようです。どちらかといえば、ビデオや映画といった「後付け編集可能な映像媒体」に置き換えた方が、すんなり理解できそう。「登場」を宣言した途端、過去に遡って「実はそこにいた」ことになるわけですから。
「舞台裏」という言葉は、演劇から切り離してもっと曖昧に考えた方がいいみたいですね。


ちなみに、「場所と登場人物が同じだけど”シーン”だけが切り替わる」ような状況は、麻雀に例えたら分かりやすいかも?
半荘の間は基本的に同じ場所で同じメンツが打ち合うけれど、局や場といった区切りが入る。それぞれ「誰かがアガるか流れるまで」「親が一巡するまで」といった明確な基準が設けられているわけですね。これをTRPGの場合は「シーンの目的」に置き換える……と。


さてさて、前回書き忘れた重要事項。
最近GM/PLの双方でプレイしていて気付いたのは、「うっかり”フェイズ”と”シーン”(≒”場”と”場面”)を混同すると、シーンを切れずにズルズル間延びする場合が多い」ということ。
この場合の「フェイズ」は、「オープニング・ミドル・クライマックス・エンディング」という大別ではなく、「オープニングフェイズ1」「ミドルフェイズ3」「エンディングフェイズ2(誰々の個別ED)」といった風に”元々はシーン的な区切りを意図して設定された”ものを意味すると考えてください。「小フェイズ」と言った方が分かりやすいかなあ。
特に、なまじ”(小)フェイズ”を細かく仕切って目的や起承転結を明確に意識すればするほど、その中での”シーン”の区切りには無頓着になりやすいようです。
単純に「(小)フェイズとシーンを無自覚に混同しやすい」というだけの話なので、一度気付いて意識すれば後は問題ないと思いますが。

*1:ブックマーク経由の方も多いので、当該エントリへの書き足しと一部重複します。