『ネギま!』121時間目に見る「本人不在の会話進行テクニック」

今週の『魔法先生ネギま!』は、メリハリの効いた濃厚な会話劇でした。もともと千雨スキーな自分だけど、贔屓目抜きにしても凄まじく面白い回だったと思います。
とりあえずPC1:ネギ、PC2:長谷川千雨、PC3:絡繰茶々丸としてTRPGセッションに無理やり喩えてみると……今回のエピソードは「茶々丸が千雨にネギの秘密を打ち明け、二人に対する千雨の認識が変化する(心理的距離が縮まる)シーン」として興味深い構造になっています。話題の中心に立っているはずのネギが席を外したり眠ったりで、本人が何もしないことにより、会話がスムーズに進み核心へと踏み込んでいるわけですから。それでいてネギ自身が二人のすぐそばにいることも、会話の進展や演出に大きな効果を及ぼしていました。*1
似たようなことを実際にセッションでやる場合、PL1は喋らなくても仕草の描写や野次馬のロールプレイ等で話を盛り上げられるので、意外と暇にはなりません。もちろんラブコメ以外にも応用可能なテクニックなので、試しに取り入れてみては如何でしょうか?

*1:最も顕著な例は「茶々丸の膝枕で眠りこける」部分。茶々丸の”感情描写”を引き出し、なおかつ千雨のライバル意識を煽って会話をヒートアップさせてますw