ひぐらし小ネタ補足:「ベア・ダンジョン」発掘!

本棚を漁ってみたらT&Tシナリオ「ベア・ダンジョン」の現物が出てきたので、昨日のエントリ(『ひぐらしく頃に』←→「ベア・ダンジョン」ネタ)とひぐらし部屋に画像を追加しました。
ざっと流し読みしてみたんですが、古き良き殺伐感が漲ってて良いですね♪ サンプルキャラ「無敵の万太郎」とか、激しく懐かしいです。あぁ、清松みゆきは昔っからこういうセンスの人だったんだな……(笑)。そうかと思えば意外にメタっぽい謎かけ*1も載ってたりして、温故知新な気分。
肝心のトラップは即死級のもちらほら混じってて、沙都子に実装したらKOOL化したレナや詩音とも互角に渡り合えそうです(笑)。それ以上にモンスターの印象の方が強烈な感じもしますが。叩き殺すたびにMR(モンスターレート≒戦闘力)が幾何級数的に膨れ上がって復活する「蚊」とか、「(※保護色→)クトゥルフの下級のしもべ」とか。
シナリオ作成者「”熊の”J.ピーターズ」氏に因んでダンジョン各所に登場する「熊」と、『ひぐらし』でキーアイテム扱いされる「熊のぬいぐるみ」の符合。このゲーム、洒落抜きで沙都子のキャラ設定に大きな影響を与えてるのかも知れません。


ちょっと面白い再発見だったのは、このシナリオ集が全250ページ中100ページほどを簡易ルール解説に費やしている点。*2アリアンロッドRPGや文庫媒体でリプレイを発売している他システムでも、簡易ルールと萌えイラスト付きサンプルキャラを添えて文庫でシナリオ供給したら面白そう……と一瞬考えたけれど、今じゃこういうスタイルは採算合わないんでしょうか。。。*3

*1:P130、プレイヤーに紙を1枚渡して「これを通り抜けてみろ」という奴

*2:おそらく当時のゲームブックプレイヤーを意識した仕様。

*3:たとえばアリアンロッドの場合、判定方法とスキル・フェイトの使い方さえ説明すれば、あとはキャラクターシートを見るだけでもプレイ可能。ルールサマリーの使い回しで編集コストを節約し、サンプルキャラとエネミー用のスキルだけ載せて「残りは正規のルールブックを買ってね」という扱いにすれば、プレイヤー増加の足掛かりにできそうな気もするんですが。……いや寧ろ、正規ルルブが数千円台の他システムでやった方が効果的?