紫色の星々#5「見知らぬ再会」に関して。

ひとまず簡単な解説を。お待たせした割にはプレイ後の雑談で挙がった話と被りまくっていて恐縮です。いっそアフタープレイのログをそのまま載せたほうがいいのかなあ?

※再掲:第5回セッション「見知らぬ再会」のログ。

所要時間8時間で「短いセッションだった」と思ってしまうのは……感覚麻痺ってますね。VtMの後編もそうだったけど、最近は体調が思わしくないのでテンションの維持に苦労しつつプレイしています。

GMとしては、あまりにもスムーズに進みすぎてPLが物足りなく思っているのでは?などと心配にもなってしまったんですが……実際は好評でした。時間軸の入れ替えとか、それなりに手の込んだ細工も上手くいったし。

状況設定だけを見れば「塔を登って”エリルの妹に再会”する」という一本道ここに極まれりなシナリオですが……セッション経過をよく見ていくと、驚くほど細部にわたってPLの介入によるストーリー改変が成立しています。
中でも凄いのは、「エリルの妹・エミリアの無意識によって、塔の中ではエリルの力が増幅され/セレンは邪魔者として排除されようとしている」「氷の塔はエミリアの孤独を反映した”セカイ”であり、その中に彼女を縛りつけている者を倒して解放しなければならない!と決意」という流れをPLがでっちあげたこと。途中からはGMも積極的に同調させてもらいましたが、表面的な流れは崩さないままPLの解釈によって物語に重層的な意味を与えることに成功しているわけで。複数のルートや解決手段を用意して選ばせるだけが「自由」とは限らないんだなあ……と、つくづく思いました。

「現実世界から傍観しているアルスに対し、セレンが寝言で《ファイトソング》を要求する」→「アルスがサービス精神を発揮」という流れも気に入っています。こういうプレイングが当たり前にできるのは、ホント気持ちいいです。