『ノエルと翡翠の刻印』はここが凄い!
やや遅れましたが、アリアンロッドRPGリプレイ・ルージュ第2巻購入→読了。
ノエルと翡翠の刻印―アリアンロッド・リプレイ・ルージュ〈2〉 (富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 菊池たけし,F.E.A.R.,佐々木あかね
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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今回も大満足でした〜。以下、ネタバレ込みで感想など。
まずは読み物的な感想から。
相変わらず賑やかなPC陣の掛け合いもさることながら、ゲストNPCの性格もバラエティ豊富で楽しめました。
個人的に収穫だったのは、聖都ディアスロンドのファル・ミリティアスが登場してくれたこと。無口な不思議ちゃんキャラかと勝手に想像してましたが、実際にはお姫様系に近いのかな。
特別出演?のベネットが美味しい負けっぷりを見せてくれたり、ちょい役の割に存在感たっぷりのぷちアコメイジが可愛かったり。……って、女性キャラの話ばっかりだ! *1
……で、ここから本題。
戦闘やダンジョンギミックに関する話は2chのアリアンスレで色々出てるので、ここではドラマ作りのうえで実プレイに使えそうな見所をピックアップ。
・みっしょん04冒頭:「オープニング相当の導入内容をハンドアウトで済ませた」ことに感心。こんな風に割り切った使い方もアリですね。
・P204:老人の依頼を受ける場面で、エイプリルPLが超ファインプレイ。PC側が快諾できるように、「老人側の事情を書き換える」ようGMに提案! 人によっては越権行為として嫌うかもしれないけれど、結果的にストーリーの強度が高まるなら全然オッケーだと思います。
・P211:クリスの情報収集シーンを適度に省略。実際にシーン処理したうえでリプレイ化の際に端折ったものと思われますが、同様のプレイを幕間で済ませるのもアリだと思いました。*2
・P224〜232(ミドル06全般)
ゲームテクニック抜きにした、純粋な会話によるロールプレイですが……ここまでの流れを集約した見事なシーン。トランに対するクリスのフォローも凄いし、ノエルの返答も既に素人離れしてます。力丸乃りこさん(ノエルの中の人)はPL経験こそ浅いけれど、声優の仕事で様々な物語や台詞に触れてきたのが肥やしになってるんだろうなあ、と。
……といった具合。
よく「きくたけリプは実プレイの参考にならない」と言われますが、自分的には全然そんなことないと思うんですよー。「ストーリーの組み立て方・盛り上げ方」にも注目して読めば、また新しい発見が!!