「想望のメモリアル」とミステリタッチ・シナリオ
想望のメモリアル―アリアンロッド・リプリイ・ハートフル〈2〉 (富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 久保田悠羅,F.E.A.R.,bomi,菊池たけし
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/03
- メディア: 文庫
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やや遅くなりましたが、アリアンロッドリプレイ・ハートフル第2巻「想望のメモリアル」を読了。292〜293ページ辺りでいてもたってもいられなくなって”地下”へ飛び込んだら、既に同じことを考えてた人がいて吹きました。(※リンク先はネタバレ&成年向けです。注意!w)
それから、94ページのクリティカル演出が実に秀逸。こういうやりかたもあるのか!
「”不滅の諸公”スカディ」*1の登場によって、このシリーズは設定的にもアリアンロッド世界のメインストリームに食い込んできそうな感じ。続刊が楽しみです♪
以下、ネタバレ込みで感想を。巻末付録の「ミステリータッチ・シナリオの作り方」に関する話が多めです。
*1:これは固有名詞出しただけじゃネタバレにはならないと想うので、特に伏せません。
アリアンロッド・リプレイ、新刊2冊読了。
ノエルと白亜の悪夢―アリアンロッド・リプレイ・ルージュ〈3〉 (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 菊池たけし,F.E.A.R.,佐々木あかね
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
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最重要ネタバレを見てしまった後で読みましたが、それでも凄まじい衝撃を受けました。
「みっしょん06」終盤の盛り上がりは異常。TRPGゲーマーのみならず、ラノベ好き・ファンタジー好きには問答無用でオススメの1冊です。
詳しい感想はもう暫く後で書きますが、差し障りのないところで幾つか並べると……
- またもや無印シリーズから参戦してきた「あの人」が素晴らしい存在感を発揮。PCとの交渉シーンも当意即妙で、こういう「知識に依らず賢い」キャラを魅力的に演じられるGMの技量に感嘆。
- 八月のオリジナルスキル《トリプルクリック》燃え。このシーンが観たいから、ルージュシリーズのアニメ化希望。
- 七月ステキすぎ(笑)
- ゴウラ激燃え。あんなコトしておきながら不思議と憎めないのがまた凄い。
……で、今回はルージュ3巻と同時発売の「アリアンロッド・リプレイ ハートフル 聖雪のキャンパス」をメインで紹介してみます。
聖雪のキャンパス―アリアンロッド・リプレイ・ハートフル (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 久保田悠羅,F.E.A.R.,bomi,菊池たけし
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
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正統派ヒロイックファンタジーの「無印」「ルージュ」とは趣を変え、魔法学園物として企画された新リプレイ。著者およびGMは無印フェルシア役の久保田悠羅さん。
一応シリーズ化への布石も打ってますが、1冊の中で最低限のストーリーラインは収拾されているので、仮に打ち切られても納得のいく読後感です。*1
正直言うと(個人的には)ルージュ3巻の方が面白かったんですが、あえて同時発売で人気シリーズとは全く違う方向性を打ち出したのは評価できると思います。公式リプレイは良くも悪くも「そのシステムを使った遊び方のお手本」になりやすい特性を持っているので、方向性の異なる複数のリプレイでプレイスタイルの幅を広げてみせるのは良いことですね。なおかつ、「ギルドルールを軸にしたPC同士の連帯」「ダンジョンアタック」などシステム上のツボもきちんと押さえているので、各リプレイの相違点と共通点を意識しながら読み比べると面白いです。
内容的には、ソツのない優等生的なリプレイという印象。PC4人を男女それぞれ先輩組・後輩組に分け、立ち位置を明確に分けたのが秀逸です。アドリブで出てきたギルドマスターの決定理由も、説得力ありすぎで感心。
シナリオの組み立て方や舞台にリアリティを添える薀蓄など、きくたけリプよりは矢野王子の「ダブルクロス・オリジン」シリーズにノリが近いかも?
ただ、「清純派」「三下」等の”読者から見た各キャラの立ち位置”を意識したPL発言が多すぎて、物語への没入感を損なっているのが少々気になりました。
あと、今回はシナリオ的にもPLの力関係的にも(笑)女性陣の印象が強かったので、続刊が出るとしたらヴァリアス&カッツの奮起と活躍に期待。
*1:念の為:「打ち切られても当然」という意味ではなく、「短いながら綺麗に纏まってるなあ」という意味で。
ぐったりモード
激しくゴメンなさい。只今、時間と体調の余裕がなくて更新滞りまくってます。暫しお待ちを……。。
『アリアン桜 〜 冒険者ギルド認定試験に合格せよ!』参戦記(1)
先週末はアリだら(「アリアンロッド だらだらセッション♪」)の将宗さんにお誘いいただいて、『アリアン桜 〜 冒険者ギルド認定試験に合格せよ!』に参加してきました。PLは……「アリだら」からは、琵琶さん・えびちぅさん(『神託の天塔』のノチゥの中の人)・vasさん。流星亭からは、ばらもすと自分。GM将宗さんと「アリアンロッドでドラマ志向のセッションをやろう!」ということで意気投合し、実力あるPLの皆さんと一緒にプレイできて、大変勉強になりました♪
時間の都合で細切れの更新になりそうですが……ひとまずエントリ設置ということで、コメントは此処にお願いします(笑)。
さてさて、手始めにパーティー構成の話から。
参加PCは以下の面々です。(全員CL2でスタート、成長点は転職分も含めてALL前借り)
- ベルナルド:メイジ/モンク(/グラディエーター)、通称アニキ。PTの保護者的存在にして、全PC中最強の防御力とHPを誇る。メイジなのに。PL=ばらもす
- クロス:シーフ/レンジャー、「特別な血統」で《フェイス:ダナン》を取得。フォーリントマホークを操り、魔力や傷を”盗む”という特異な力の持ち主。PL=琵琶さん
- フィーネ:ハーフオルニスのウォーリア/ダンサー、ギルドマスター。美人薄命。《サクセション》でドレスブックを所持、男装を好む宝塚系のカッコいいお姉さん。PL=vasさん
- ニンカリ:アコライト/メイジ、「特別な血統」で《アニマルエンパシー》を取得。ノチゥの妹、「パーティーみんなの妹」という立ち位置だが……その実体は!?w PL=えびちぅさん
- ウィン:ウォーリア/サムライ。両手剣+《バッシュ》3+《レイジ》という本気ダメージ要員。パーティー内で一番「子供」な立場だが*1、本人は子供扱いを人一倍嫌う。PL=Karma。
実はメンバー確定までにPLが入れ替わったり、一度出したキャラ設定を全面的に作り変えたり……と、結構手間がかかっています。これが今回うまくいったキモの一つなので、軽く説明を。
当初はシーフ役の琵琶さんが不参加の予定だったので、自分のPCは攻守バランス重視型・万能冒険者型のウォーリア/シーフになる予定でした。が、卓分けの結果として琵琶さんのクロスが参加することになると共に、セッション前のすり合わせで「火力が欲しいから(Karmaのキャラには)戦士特化してほしい」という要請が入り、最初のキャラデータを全面破棄して作り直しました。また、「《トルネードブラスト》推奨」というGMの声もあったので、両手剣使いのサムライということに。性格面でも、アニキやフィーネの「年長者」としての存在感を引き立て、クロスと同年代同士の親友関係を築くために、「直情型の純粋な少年」という方向で自然にキャラが固まっていきました。
えびちぅさんのPCも、当初は三徳包丁二刀流の料理人アコという傾いた*2キャラだったんですが、パーティーバランス的に防御能力が欲しいということでアコ/メイジに変更。また、大幅に年齢が下がったことで、パーティー内の立ち位置・役柄関係にメリハリがつき、好影響を与える結果になったと思います。
各自がバラバラに「自分のやりたいキャラ」を作るだけじゃなく、能力・性格・立ち位置の各要素を活かしあえるように事前調整できたのは、やはり重要ですね。
……あ、一応補足。
なんか「最適な穴埋めキャラを作った俺SUGEE!」みたいな文章にも見えますが、そういう意味じゃありません。むしろ、どんなキャラが必要なのかを的確に見極めてリクエストしてくれたGMや他のPLが凄いです。
実際、自分は夜勤の都合ですり合わせチャットに全く参加できず、セッション前夜にチャットの流れを携帯メールへ送ってもらって、頭の中でデータを弄ってたので(笑)。
(時間切れにつき、後日書き足します。)
『ノエルと翡翠の刻印』はここが凄い!
やや遅れましたが、アリアンロッドRPGリプレイ・ルージュ第2巻購入→読了。
ノエルと翡翠の刻印―アリアンロッド・リプレイ・ルージュ〈2〉 (富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 菊池たけし,F.E.A.R.,佐々木あかね
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/06
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今回も大満足でした〜。以下、ネタバレ込みで感想など。
続きを読む「アイーノの悲劇」後編、どうにか終了〜。
色々あったけど無事完結。まずは、参加者の皆さんお疲れ様でした〜。
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